とてもうるさい

文章を書く練習だけども公開メモ置き場かも

pixivに投稿されている二次創作の外部リンク可否について壁打ちメモ

ほぼジャンル外の学級会についてなんですが、あのノリ他所に持ち込まれると大変困るのでざっくり調べた(※ググっただけ)ことメモ。ちょっと懐かしいリンクも紹介します。いつにも増して引用多め。問題があれば教えていただければと思います。

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ピクシブは「検索避け」されていない

このブログをウォッチしている人には何を今更だとは思いますが。前提なので。

ピクシブSNSです。サイトトップの<title>にはイラストコミュニケーションサービスの肩書き。またヘルプ→初めての方へ→pixivとは?には以下の記載があります。

pixiv(ピクシブ)は、ユーザーが作品(イラスト・マンガ・小説)を投稿し、たくさんの温かい声援をもらうことができるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。

出典: https://www.pixiv.help/hc/ja/articles/231283788-pixivとは-

SNSです。 

オタクが影に隠れてこっそり絵や小説を見せ合うアングラサイトではなく、SNSです。Web上で社会的ネットワーク(ソーシャル・ネットワーク)を構築可能にするサービス*1であり、オタクが個別にお店を構えるダークインターネットの闇商店でもありません。どちらかといえばとても表通り。

Googleで「pixiv」「ピクシブ」と入れれば一番上にヒットしますし、知らないキャラクター・作品を調べようとした時に、公式サイトの次にピクシブ個別作品タグページがヒットしたという方もいるはずです。

つまり何が言いたいかというと、ピクシブは運営方針からし「広く開かれた」サイトである、ということです。

年齢制限の無い作品は「作品ページURL」があれば評価機能こそ使えないものの会員登録不要で閲覧可能ですし*2、デフォルトで様々な共有・コミュニケーション機能が初期実装されており、直接のキーワード抜きで作品同士を関連付ける等かなり高度なサジェスト機能も提供されています。

ついでに、ピクシブ利用規約にはこんな記載があります。

(前略)例えば、当社はユーザーの投稿情報を本サービスの宣伝や紹介を目的として、TwitterFacebookInstagramなどのpixiv公式SNSアカウントや、当社の運営するwebサイト、または当社の作成する資料等に掲載・転載することができます。

(第21条 3. 2.)

出典: サービス利用規約 | ピクシブ株式会社

おそらく公式アカウントがおすすめオリジナル小説をツイートしたりしているあれのことですが、ピクシブ運営自身が投稿作を世に広める断りを元々ユーザー側に入れていますよ、というのを一応。(pixiv運営の思惑としては、ユーザーや作品に「隠れる」よりは、広く「表」へ出て、宣伝したり交流したりして名を(ついでにピクシブの名声も)上げて欲しいというのがあるのではないかと、個人的には疑っています。閑話休題。)

とにかくピクシブについて

  1. 割にGoogleなんかの検索に引っかかる
  2. 一個ジャンルの作品が見つかればタグ・キーワードのある無しに関わらずあとは芋蔓式に発掘できる(ブクマを見ずともおすすめ機能なんかで)
  3. 自推他薦問わず「ピクシブに投稿された二次創作」を宣伝する人がいる

というのはあまり異論が出ないところではと思います。次。

 

インターネットは基本的にリンクフリー

初手ソース

Q12 無断でリンクを張ることは著作権侵害となるでしょうか。

A12 (前略)結論を先にいえば、リンクを張ることは、単に別のホームページに行けること、そしてそのホームページの中にある情報にたどり着けることを指示するに止まり、その情報をみずから複製したり送信したりするわけではないので、著作権侵害とはならないというべきでしょう。

「リンクを張る際には当方に申し出てください」とか、「リンクを張るには当方の許諾が必要です」などの文言が付されている場合がありますが、このような文言は道義的にはともかく、法律的には意味のないものと考えて差し支えありません。ホームページに情報を載せるということは、その情報がネットワークによって世界中に伝達されることを意味しており、そのことはホームページの作成者自身覚悟しているとみるべきだからです。リンクを張られて困るような情報ははじめからホームページには載せるべきではなく、また載せる場合であっても、ある特定の人に対してのみ知らせようと考えているときは、ロック装置を施してパスワードを入力しなければ見られないようにしておけばよいだけのことではないでしょうか。(後略)

出典: デジタル・ネットワーク社会と著作権 | 著作権Q&A | 公益社団法人著作権情報センター CRIC

 他同じような疑問が寄せられている参考リンク(というか許可がいるならこういうことも出来ないんですよね……) 

storialaw.jp

www.kjpaa.jp

良識ある皆さんはリンク先をご覧になったと信じてまとめると、「URLは単に出典を示す為の情報であり、コンテンツの転載にはあたらないので無断リンク著作権侵害にはならない」というのが現在主流の解釈のようです。どこからどこまで外部サイトか分からない、自分のコンテンツのように扱っているなど、他媒体での「引用」と同じように「やり方」によっては別の問題が生じることもあるようですが、基本的には罪に問われないのではないかと。

むしろ、「インターネット上に公開する」というのは「広く世に知られることを了解している」になるのでは(よって、リンクを貼る行為は問題にならない)と。

 

ピクシブ運営」は外部サイトへのリンクを禁止しているか?

著作権的に引っかからないとなると次はハウスルールですね。ハウスマナーももうすぐ出てくるから待っててね。部屋が暑いからもう疲れてきてる。

で、見出しの話なんですけど。 

これ逆に「歓迎」してるんじゃないか……?
ってことで良くないです? ダメ?


最初の項目にある通りピクシブSNSですし、公式アカウントがツイッターにリンクのせたりもするじゃないですか。

一応ピクシブの色々なページ

サービス利用規約 | ピクシブ株式会社

[pixiv] ガイドライン

https://www.pixiv.help/hc/ja (pixivヘルプセンター)

に、一通り目を通したんですけど、そもそも「リンク」「URL」に関する記述ってほとんど無いんですよね。これも各々ページ内検索なりでザッとでいいので確認して欲しいのですが。

ので、基本的なインターネットの習いに従って、リンクフリー(言わなくても分かるでしょ?)ってことなんじゃないかなぁ……と。

一部でこれが引っかかるのでは?と言われてるらしいピクシブの某規約もですが、

本サービスおよび個別サービスに投稿等されている投稿情報を、当該著作者(創作者)の同意なくして転載する行為

(第14条 禁止行為 2.)

出典: サービス利用規約 | ピクシブ株式会社

 ここでいう「投稿情報」とは以下のことをさすと思われるので

「投稿情報」とは、画像、テキスト、翻訳、出品するアイテムの情報等本サービスを利用してユーザーが発信、配信、投稿、アップロード、登録または編集した(以下「投稿等」といいます。)一切のデータないし情報をいいます。

(第3条 定義 6.)

出典: サービス利用規約 | ピクシブ株式会社

ユーザーが編集できるわけではない「URL」は当てはまらないのでは……?と思います。先に引用した記事にも「リンクを張ることは、単に別のホームページに行けること、そしてそのホームページの中にある情報にたどり着けることを指示するに止まり、その情報をみずから複製したり送信したりするわけではないので、著作権侵害とはならないというべきでしょう。」とあることですし。

URLを掲載することはモノを「転載」したことにはならないのでは?

そもそも使っちゃダメならシェアボタン実装しないと思いますし。(はい)

私はググっただけの素人なので各々納得いくまで調べてください。

 

パッと見でピクシブ投稿作を外部リンクしちゃダメと「思ってもらう」のは無理がない?

ここまでの雑結論。

大らかな界隈から来た人はオタクでもリンクしていいと思うよそりゃ。検索に引っかかるし、シェアボタンはあるし、URL共有は転載にならないはずだし(転載にならないようURLを添える)、検索に引っかかるし。*3

ピクシブを使っているとはどういう意思表示に見えるのか」というのを、少しは意識した方がいいと思います。なんとなくでまわりに合わせる前に。

 

オマケ

参考リンクとか

興味深いけど入れるとこ無かったやつ。

dic.pixiv.net

ピクシブ百科の「検索避け」ページ。意外にも「ピクシブにマイピク以外検索避けの手段ないしもじりや隠語は意味無いしかえって検索妨害だよ」派の編集。各すみわけタグページからここへ誘導してもいいんじゃ……。

 

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

「正直」過ぎる知恵袋。引用しといてなんだけど知恵袋も結構オープンなサイトだからあんまりこういうこと聞かないであげた方がいいと思う。*4

 

「同人は不快感をもたれるから隠れなきゃ」と考えるあまり、それを通すための身勝手なルールを強制して、逆に人を不快にする事が無いよう配慮する事をおすすめします。検索避けにこだわり過ぎて、かえってトラブルを招くようでは本末転倒です。

出典: 検索避けの前に…

「検索避け覚書」さんより引用。それこそ個人サイト時代の「検索避け」についての支援サイトです。 「何の為に検索避けをするのか」という考え方の部分は今でも参考になるかと。ちなみにこのサイトへは「検索避け覚書」のGoogle検索でたどり着けます。

 

**捜索掲示板を利用する際の禁止事項**

(中略)

■リンク・紹介禁止サイトの紹介
例:サイトがリンク禁止を宣言しているなど

■閲覧制限作品の閲覧方法についての投稿
例:パスワードが設定されている作品のパスワードについての質問など

■作者が関知しない場所にある作品の紹介
例:アーカイブ・魚拓・作者以外による転載先などの記載

(後略)

出典: FAQ - ハーメルン

特に深い意味はありませんがハーメルン捜索掲示板のガイドラインものせておきます。ピクシブ投稿作であっても、キャプションなりユーザープロフィールなりに「外部サイトでのご紹介はお断りしています」と記しておけば多少は配慮してもらえるのではと思います。

あとこれは世間話ですが、公式凸宣言する若気の至りアカウントってまずは若気の至りを「装った」嫌がらせ疑った方がいいですよ。よくある世間話でした。


余談①そうはいってもピクシブ投稿二次創作を所構わずシェアしていいものか

ぶっちゃけると結局これは「ダメ」なんじゃと個人的には思います。

著作権的にもピクシブ利用規約的にも無問題だけど、ユーザー単位で嫌がるひとはおそらくいる。

しかも多分作品ジャンルやリンク先サイトによってリアクションが違う。

(本当はこれ本題にしたかったけど力尽きちゃった)

ので、(作者のキャプションプロフやツイッターのテンションだけで何となく察せられないけど)どうしてもピクシブの大好き二次創作を広く世に知らしめたい人は、ピクシブ投稿作品の作者」に、「感想を送るついで」とかで、それとなく……「ブログで紹介してもいいですか?」とか前もって聞くのがいいと思います。ちなみにこれで何かあっても私は責任とれませんので悪しからず。

ツイッターなら基本的に大丈夫だろうとも思うんですけど。うん。これも説明し難い。

自分の公開ツイッターで投稿しました報告なさる方ならそれをRTするのが一番無難だと思います。見えるしね。ところでツイッターって短縮URL挟むんですよね。ね。*5

余談②閲覧注意: ピクシブのシェア機能が悪用された例

知っていてこの話しないのもフェアじゃないように思うので。 

ピクシブは公開サイトだし○○ジャンルは二次創作ガイドラインあるから広く紹介してもいいわけだよね?」というのを逆手にとった嫌がらせはありました。もう6年前、6年前!? ツイッターとpixivにて、それはもうネチネチと。

私自身超絶トラウマかつ、何度かこのブログでも解説を試み、毎回上手くいってないあれです。リンク貼っちゃいますけど本当に疲れるのであんまりじっと見ないのおすすめ。

これ

togetter.com

刀剣乱舞審神者レビューの乱ですね……。

察しのいい方はまとめ冒頭でお気付きのことと思いますが、「ただのレビューですよ」を建前にした晒し上げです。邪悪ですね。今でもびっくりするぐらい邪悪です。*6

晒しとはいえmetaタグとかで検索避けしてた個人サイトとは違うんだから、それこそ無視していいのでは感も無くは無いのですが、この件の場合は無視するとこのレビューアカウントのフォロワーが作品ページとかツイッターとかに嫌がらせに来たんですよ……当然言い返しても来る……。当時はツイッターのヘイト対策がゆるかったし、匿名メッセージ箱の類もほとんど流行ってなかったので、匿名アカウントは専ら直罵倒と直絡みが主流だったという。最悪の時代。このまとめの関連まとめとかまとめ主の他のとか当時のピクシブ百科編集履歴*7なんかでなんとなく……雰囲気は分かるかと。本当にキツいから閲覧非推奨なんですが。他にももうめちゃくちゃ色々あったんですけどキリが無いので略。公式凸宣言する謎の現役女子大生アカウントとか……色々……。

ともかく、ピクシブでも晒し系の嫌がらせってなくはないんですよ。ピクシブの場合「密告」しないと気付かれない場合もあるだろうし、オタク文化年々オープンになってるので今でも通るのか?というのは疑問ですが。

ので、ので、あんまりこう……「ピクシブに投稿してるということは全世界公開了承してるのでは?」とか言いたく無いんですけど(※大前提として誹謗中傷は最悪)、かといて「あれ」*8とおそらくほぼほぼ「善意」によるおすすめ作品紹介を一緒にするのも……ちょっとあまりにもあまりじゃないかという……煮え切らない態度を取らざるを得ない。

悪意はちゃんと警戒しつつ、善意に過剰にビビるのはやめてあげませんかというご提案。善意で越境する無神経っつーのもまあありますけど。適宜適宜。


余談③私とお気持ち長文でバトルよ!

ここからはまだ「そうは言ってもさぁ……」になるオタク心に勝手に出来る限り寄り添ってみようという試みです。嫌だったら距離あけてね。

察するに、ピクシブに投稿しつつ「でもなんとなーく外部サイト(ブログとか掲示板(二次オタクに好意的であっても)とか)にリンクを貼られたくない、落ち着かない」というオタクは、所謂「女性向け」で主に活動なさっている方でしょう。

色々、とても色々あって、「二次創作はとりあえず隠れた方がいい」になっているあたり。

私もまあまあそのへんなので、「隠れたい」っていうのと、オープンインターネット内でもなんとな〜く、「ここからは『外』だけど、ここからは『中』」ってラインがあるのは分からないでも無いんですよ。オタクのツイッターアカウントにはシェアされてもいいけどInstagramはなんとなく嫌とか。ずっと公開ツイッターで普通に二次創作を流していた割に、公式アカウントがモーメントで「ファンアート」をまとめ出した瞬間鍵かけるとか。絶対最初から見られてたよそれ。

なんかそういう、多分とっくに見られているし、そのことを薄々察してもいるけど、とりあえず「見られていることに気付かない振りをする」態度って、その……端から見ると無茶苦茶不可解なんですよね。ピクシブワールドワイドウェブ)を使いながら、辺境の掲示板に取り上げられたことに気付いて焦るっていうのも、その一部だと思います。

そういう態度をとるに至った「何か」があったのだろうと慮りたくもありますが、どうしても、行動だけ見ると意味不明としか。ピクシブは元々トップクラスに拡散性の高いサイトですよ。サイト内で無限に紐付けられるし運営が特集組むしシェアボタンはある(外せない)し。下手に分からない「フリ」を続けると余計に傷付くことになるかもしれません。

まとまらないんですけど、私はこれでも結構心から「隠れてることにしておきたいけど公開ピクシブツイッターを使い続けざるを得ない方々」のことを心配しているので、何かいい方法が見つかるといいですねご健勝をお祈りします〆

*1:Wikipediaより引用

*2:適当なURLをシークレットモードの窓に貼って試してみてください。「ログイン」ボタンが表示された状態でも閲覧は出来ます。

*3:大事なので二回

*4:意味深な目配せ

*5:意味深なウインク

*6:6年前かつモノが無いと説明出来る気がしないので直リンご勘弁を

*7:刀剣乱夢 の編集履歴 - 【ピクシブ百科事典】 これ。「退会したユーザです」が多過ぎる

*8:あれ