とてもうるさい

文章を書く練習だけども公開メモ置き場かも

ひっそり夢女と古代夢小説文明の思い出

思い出せシリーズ〜夢女子と地獄の閉鎖インターネットの巻〜


「夢女子はひっそりしたいのに……引きずり出すなんて酷い!」


等と宣うオープンツイッターアカウントを見たショックで口が閉じなくなってしまったのでこの記事を書いています。

私は一介の夢女*1です。
夢小説歴はおそらく10年……いく……? もしかするとそれプラスもう数年。個人サイトもやっていて、今のサイトは三年(サイトにある一番古いジャンルは6年前)ぐらい、その前にもいくつかケータイサイトを運営していました。ツイッターは2013年からは確実にやっていて、それ以前はちょっとあやふや、他の夢女子さん等と絡むようになったのは多分14年あたり。

そんな私から見た「ひっそりしている夢女子」の思い出話を、ちょっとだけさせていただこうと思います。

あくまで思い出話であり、尚かつ地獄*2です。「回帰しよう!」ではなく「ここに回帰したいって正気で言ってる……?」です。

ちょっと後に引きすぎるなと思う地獄エピソードは独断と偏見に基づき省いています。「あれがない!」「ここが違うぞ!」とか言う前にちょっと立ち止まってね。結構わざとやっている。訂正補足記事は待ってまーす。ひよっこだから肌感覚で分かんないところもあるしね。アーカイブ外に出していこうぜ。

じゃあ行くぞ!


ひっそり夢女の思い出その①

ツイッターの鍵を開ける者は夢の者にあらず


これ。まずこれ。もうこれ。ずっっっっっっっっとこれだった。

ツイッターの鍵を開けるとそれ「だけ」で村八分にされる界隈があったんですよ……………………。

えっちな話をしているからとかジャンルが子供向けだからとか実在人物消費に繋がり兼ねないからとかは、一切! 関係なく! 夢小説とか夢絵とか夢ツイートとかやっていると、一律で、それだけで「鍵はしめるべき」とされていたのです!

この「鍵をしめべき」がどう伝わってくる(みんな鍵をしめているのに)のか、「村八分」というのが具体的にどういう状態かというと、
たとえば、ツイッターの公開アカウントを持っている「あなた」が、毎週更新を心待ちにする夢小説サイトさんがあるとするじゃないですか。ある日、そこの管理人さんがブログに「ツイッターはじめてみました! サイトのお話の裏話等ものせていこうと思うので、ぜひ仲良くしてくださいね!」って記事をのせるんですよ。それであなたが、ワクワクしながらアカウントを確認すると、鍵がかかっていて、bioのURLには「公開アカウントお断り」って書いてあるわけです。公開アカウントのあなたと素敵な夢小説サイト管理人さんのドキドキ夢小説、完。

鍵を開けていると、フォローすらさせてもらえないんです。非公開だからリストも使えない。つまり外からじゃ何にも分からない。

そして、どうしてそうまで鍵をかけるのに固執していた(している)かっていうと、正直よく分からない…………「ならわし」以上にはっきりした理由を聞けた覚えはない………そんな中で鍵を開けている夢アカウントもあるにはあったし。

多分、「鍵をかけないと」って空気? だったんじゃない……?

又聞きなんですけど、ツイッターが日本のオタク層に流行り始めた時分、特に女性向けジャンルでは、「鍵をかけて『一般の人』に見せないようにしよう」って空気があったりなかったりしたらしいじゃないですか。二次BLCP*3界隈なんかではその空気がなんとなーく、それとなーく抜けていったように思うのですが、夢だけ何故かずっと、2015年ぐらいまでその「隠れよう」的な空気が残り続けていて、今も一部ではそう、っていう感じです。おそらくは。

だからひっそり夢女にとっては、夢絵や夢小説が「RTされて回ってくる」という時点で「奇跡」なんですよ。

伏線撒きつつ次。


ひっそり夢女の思い出その②

ピクシブに夢小説を投稿する者は夢の者にあらず


ピクシブランキング上位に夢小説が入っている今こんなに説得力の薄い一文も無いと思いますが、マジですよこれ。大マジ。逆にこんなに説得力が薄くなる日が来るなんて思わなかった。

ピクシブ夢小説、ピクシブに小説機能ができた当初から投稿されてはいて、ピクシブ百科の記事も2010年時点で存在しているのですが、15年・16年あたりまでは、「夢小説」というジャンルそのものが「マイナー」なんですよ。二次BLCP作品比圧倒的少数派。今ほどの勢いは絶対にない。

おそらくは「隠れなきゃ……」空気に加えて、「夢小説をピクシブに投稿するなんて……」という空気もあったのです。であるならば、それは何故か。


ピクシブに名前変換機能が無いからだよ…………………。


「検索避けが無い」も大きいとは思いますが、個人的にこっちのがキャッチーかなと。無いんですよね、名前変換。そして夢女・夢小説の一部にとっては、めちゃくちゃ大事なんですよね、名前変換。

ピクシブでオリジナルネームがバンバコ出てくる夢小説がめちゃくちゃたくさん読める今、こんなに説得力のない言説も無いと思うんですけど、夢小説のある派閥では「名前変換の有無によってのみ夢小説であるか否かが決定される」という「しきたり」があって、これがまあ広く流通していた夢小説の定義のひとつでした。今言われても「はぁ????」だとは思うんですけど、ですけど、それなりに説得力と必然性のあるものだったのです、これ。

実際こういう発言もあったりするんですよ。こちら



の配布PDF21ページ目の二段一行目

夢小説を夢小説たらしめる決定的な要素である名前変換機能がピクシブにはないからね。それにも関わらず、「夢小説」というキーワードで小説を検索すると、一三〇〇〇件を超えている(二〇一三年十二月現在)という不思議な現象が起きている


とのこと。

夢小説愛好家による夢小説考察本にのせられちゃうくらい「13000件もの夢小説」(※すみません投稿当初ここの数字桁ひとつ思いっきり読み間違えていました)がピクシブに投稿されていることは「不思議な現象」だったんです……! そのくらい「名前変換機能のない場所」で夢小説が投稿されるのはあり得ないことだったんです!*4

ちなみに今(2019年)のピクシブで「夢小説」をざっくりキーワード検索してみたら13万件こえてました。13万件。まさかここまで記事にするのにちょうどいい数字とは。

たった6年で「ピクシブ夢小説」に一体何が起こったのか? 詳しくはちょっと待ってね。*5


ひっそり夢女と古代夢小説文明の思い出その③

思い出消費される


タイトル回収ですよ!
夢女がひっそり隠れていると何が起こるのか! 答えはドン! 古代文明黒歴史扱いされます!!!!!!!!

黒歴史扱い」は「隠れさせて……」っておっしゃる夢女子の方でもいくらか覚えがあるんじゃないかと思います。具体的にはこんな感じ。



まずナノ*6ガラケー向けホームページ作成サービスの中でもわりと後発だったはずなので確実に2000年代*7だと思うんですがね。

そういう感じで細かく見てくと、夢小説というよりは「あの頃個人サイト」あるあるじゃない? とか、あれとかそれとかケータイサイトの文化だからやっぱり2000年代のそれも後半の話がかなり入っているよな、とか、このまとめの二年前に流行り始めたジャンル! とか、ケータイサイトで改行使った余白が多かったのは十字キーをカチカチさせることで間を発生させたりだとか画面が小さかったから見切れたり下から徐々にせり出されたりをワンクッション代わりにしていたからで意味が無いようで結構意味があってだな、とか、「お前面白いな」はラブロマンスあるあるというか起源は「高慢と偏見」あたりか「かぐや姫」とかでは? 知らんけど、とか。ケータイサイト・小説絡みは特にめちゃくちゃ細かいところばかり気になってしまうのですが。

もうひとつ例を出すとこれ。



こちらは2016年時点で作られたまとめなんですが、タイトルにはっきり「黒歴史」とついている上、2014年のツイートなんかもまとまっています。しかしどことなく17年のとネタがかぶっているような。

ちなみにこういうのも見つけたりしました。



2010年代頭はどうもこうやって個人サイト文化を「思い出」扱いするのが流行っていたっぽい。

まあ「私も昔はそうだったな〜」とほのぼの見ていられる夢女もいるとは思うんですが、ここでその①を思い出してほしいんですよ。

夢女子って、ツイッターをやってはいても、鍵をかけているアカウントが、めちゃくちゃ多かったんです。おそらくは遡れば遡れぼるほど鍵かけアカウントが多数派です。
そして、あるあるツイートや物真似ツイートが流行ったのはおそらくツイッターがオタク層に広がり始めた2010年代頭。


この……公開アカウントで夢小説やケータイ個人サイトをネタにしているのは……誰……?


ちょっと話がそれるのですが、2015年、刀剣乱舞おそ松さんが一大フィーバーを巻き起こした年にはこんなツイートもされていました。

2019/10/31 0時頃追記: 投稿時にはツイートの引用ができていたのですが、削除されてしまったようなので取り下げました。代わりに、件のツイート(2015年12月28日)へのリアクションと思われるツイートを。



興味がある人は「古代文明 夢 松」や「古代文明 夢小説」をツイッターで検索してみてください。何かあったのはふんわり分かるかと。

追記ここまで。


このへんの人達ときちんと対話したことがあるわけではないので、あくまで推測なんですが、多分、夢小説を平気で「古代文明」と呼ばわったり、黒歴史にしたり、「思い出」にしたりしてしまう人達は、自分達の視界――ツイッターの公開アカウントだとか、ピクシブだとか――に入らなくなったものを、平気で「今はもう無いもの」としてしまえるんだと思うんですよね。そんなことないのに。見えなくなっただけなのに。夢女はただなんとなくツイッターに鍵をかけて、名前変換が無いからピクシブを使えないだけで、あなたのツイートも視界に入るぐらいそばにいたのにね。

ひっそり隠れていた夢女は、存在を無いことにされてしまった。

まとめ

ひっそりしていて何か良かったことがあったかというと、結構難しいです。良く言えば牧歌的で、穏やかでした。ほのぼのしていたし、警戒していた割に「外」から攻撃された覚えはあまりありません。正に隠れ里。(追記: 夢小説は閉じたまま新規はほとんど入らずドンドン人が減ってオンライン故にアーカイブが残ることさえなく外には知られずひっそり滅んでいくのかもしれない……みたいななんともいえない焦燥感はそこはかとなくありました。改めて書き出すと終末感がすごい)
実際外野からネタにされているな〜は今のが感じること多いですね。話者の自認が男ならわざわざ「夢女子」と言わずとも「夢男子」で良くない?(「女子特有のもの」としておかないと何か困ることでもあるの?)とか 夢女子に「なっちゃう」じゃねーよ「なった」なら言ってもいいッ!(「夢女子になる」と何か困ることでもあるの?)とかしょっちゅう感じるし。*8
でも、思い出消費されているな〜現役なんだけどな〜と見ているのはかなりキツかったし、古代文明扱いされたのは真剣にショックでしたね。独り言をバズらせるな世界。*9

だから、隠れたからといって配慮されるとは限らないんです。むしろ見えないからと遠慮なく余計に踏みつけにされる可能性だってある。踏みつけにしたことさえ気付かれない。

隠れるべき、隠れてほしいと、他人に言ってしまう前に、もう少しそのことを考えてもらえたらと、一介の夢女は今日もRTされてくる夢絵を有り難く眺めながら思うのでした。


11/1追記:
記事を書いたそもそもの発端についてメモ追記(どうしてこれを書いたのか忘れてしまいそうなので)

個人的には、Vtuberが公式に立ち絵の使用許諾とって配信をした上「刀剣」と「夢」を並べた配信感想タグをトレンドに入れることよりも、「夢は隠れるべきだから(目立つような真似しないで)」的な発言をおおっぴらにされる方が、よっぽど危機感を覚えるものでした。

上ではかなりソフトに書いたつもりですが、2014年あたりの「夢小説で同人誌を出す(お金をとるorサイトにのせない)」ことさえタブー視されていたように感じる界隈の空気とか、上には書かなかった、2015年に一生分ぐらい聞かされた「夢なんかと一緒にしないで(自分達は攻撃しないで)」とか、本当に、本当にキツかったので。そこに戻りかねない真似は絶対にしないでほしかった。

特に、刀剣は、二次創作に出す審神者バッシングが女審神者バッシングになり、女審神者バッシングがいつの間にか夢バッシングになる、という悲しい悲しい事件があったので、よりにもよってあなた達(刀剣夢女)がそれ言う?????????
が盛大にはみ出しました。隠れて耐えて何か良いことあった? 攻撃されていることに中々気付いてもらえなかった上に叩かれて当然扱いされたようなものだったじゃん!

(突然たとえ話を挟むんだけど、世の中には接点のないCPだってあるんだからCPの片割れが原作にいるかどうか分からないのも些細な問題じゃない? 閑話休題

まあ16年以降刀剣乱舞に触れた人には「何の話?」だろうけど。ピクシブ百科の「刀剣乱夢」とかの地獄みたいに長い編集履歴(特に作成時〜16年あたり)見て察してくれ。これはまた別の話、別のときに話すとしよう。

*1:この記事では夢女あるいは夢女子という表記を使いますが、世には夢男子も夢ねこちゃんも夢壁もいますし、私の性別は好きに変換して読んでくださってかまいません。

*2:個人の感想

*3:二次創作のボーイズラブカップリング

*4:こちらの考察興味深いんですけど「夢小説に名前変換は必須」派閥の方なので、そちらを念頭に置いた上で。

*5:これも書こうと思ったけど入らなかったというか疲れたので追記か別の記事にします。

*6:ケータイ向けのホームページ作成サービス

*7:ガラケーと共にガラケーでホームページを作るのが流行。ケータイ小説だけでなく、オタクの個人サイトもかなりあったはず。fc2なんかのPCサイトやPC向けブログとSNSの間あたりに来るんじゃないかと。今も残っているサービスもあり、スマホ閲覧・編集に対応していたりもします。すごいぜ。

*8:実際「夢女子」という言葉が外に認知され始めたのはわりと最近らしく、ピクシブ百科やニコ百に記事が作られたのはここ数年だったり。このへんの話もそのうち。

*9:削除されてしまったツイートのこと