とてもうるさい

文章を書く練習だけども公開メモ置き場かも

ぽっと出の女に殺された

パイレーツ・オブ・カリビアンの2017年の新作「最後の海賊」の話です。

多分感想・レビューというほどちゃんとしていない。

褒めてないです。むしろキレ散らかしてるだけです。ネタバレです。不快感の責任はとりません。


















キャプテン・バルボッサがぽっと出の女に殺されたーーーーーーーーあーーーーーーーもーーーーーやだーーーーーー!!!!!!!




なんかあまりのことにエンドロールの頃には悔しくて涙出てきた。映画観て悔し涙出てきたのはじめて。帰ろうと思ったら足に力が入らなくてフラついた。私は映画のストレスが足にくる。はじめて知った。




パイレーツ・オブ・カリビアン「最後の海賊」を観てきた。

パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの五作目。私はこのシリーズが大好きで、一作目はめちゃくちゃよくできてて面白いと思うし、三作目までも一作目からの続きと思えばかなり好きで、でも正直四作目はあまり趣味にあわなかったんだけど、まあ新作には新作だから確認の意味も込めて観に行こうという感じで、あのキャラとかあのキャラが出るみたいな噂もあるしと、あらすじ含めて前情報はほとんど入れずに(強いていうなら先に見ていた弟(ネタバレ気にする派)が「パイレーツ見たよ」以外一言も感想を口にしていなかった)(今にして思えば不吉な前触れ)期待感はそこそこにおさえてそこそこにうきうきしながら観に行ったはず、だった。


で、

なんかもーーーーすごーーーーーくがっかりした。脱力した。疲れた。悔しい。絶対に許さない。

とにかく絶望感がすごい。なんで好きなシリーズの新作観に行って絶望覚えなきゃいけないんだ。わからない。もういやだ。


個人の感想だし、すっきりしたくてとりあえずざかざか書いてるものだから、ただの悪口でしかない気がするんだけど、


分かりやすくあげられそうな虚無ったポイントいくつか


まずもって画面が暗い。

これは劇場も悪かった気がするけど、見えない。なんか派手にアクションしてそうな気がするけどよくわからない。わくわくしない。ずっと同じシーン見てるような気持ちにもなる。盛り上がってんのかこれ?


なんだかよくわからないキャラが出てくる。

あとに書くことにも繋がるんだけど、意味深に出てきたわりに出番ほんの少しの人とか、あまりにかませ臭がキツすぎる人(実際かませだった)とか。なんだったのあの人? みたいなのがゴロゴロ……。
描き方が雑というか、浅いというか、口で全部説明するんかいというか……。長々昔話はじめたのは笑うところだったんかな……。キャラのお着替えとかもこだわりないんだろうなとはっきり分かっちゃって虚しくなった。なんでパッとしないドレスから更にパッとしないドレスに着替えさせてんだふざけんなよ。


話の盛り上がりが分からん。

冒頭はなんか、こう、「いつものです」みたいな感じがして面白かった気がするんだけど、上二つのせいもあって、どんどん、どんどん……。目的ははっきりしてるけど、目的にたどり着くまでのはハラハラドキドキ感がいまいちで、たどり着いた時もなんか、こう、あれ。この感じでいくと無限にダラダラ悪口書いちゃうなやめよう。


女性の扱いがひどい。

でもこれだけは。ほんっっっっとにこれはびっくりしたというかゾッとした。元々パイレーツは時代背景もあってかそこまで意識高い感じはなかったけど、でもあれはないでしょ? なんで誰も止めなかったのあれ。無駄に不愉快にさせられた。


なんというか、設定だけなら面白くなりそうなのに、色々盛り込みすぎて処理しきれてないんじゃないか、というか、話の作りが下手なのでは? というよりかは、キャラ解釈がとにかくあわないし好みもあわないし……で、そんな感じのモヤモヤをこらえこらえ、「まぁでも五作目だし」とかよくわからない言い訳を自分に言い聞かせつつ、それなりに面白いシーンを探しながら見ていたら、来た。



キャプテン・バルボッサ死亡フラグが立った。



キャプテン・バルボッサは、一作目では主人公格の一人であるジャック・スパロウの宿敵で、それはもう格好よく悪役をやりきり格好よく死に、でも二作目ラストでしれっと生き返り、なんやかんや三作目四作目にも登場して大活躍、という、「悪いんだけどどこか憎めないカッコいい奴」みたいな人、キャラ。

そんなキャプテン・バルボッサに、突然、「娘」が現れた。


は???????


勿論過去作でそんな言及は一度もなかったし、「娘がいる」と発覚したのも今作映画も確か中盤あたりで、私はとてつもない衝撃を受けた。

確かに、確かに、今作ぽっと出の(おそらく一作限りのゲスト)ヒロインは、父親を探しているらしかった。父親の形見を握りしめ、自分を知りたいだとか父親を知りたいだとか、何度か何度かしつこいぐらいに言ってた。


でもそれ別にバルボッサじゃなくてもよくない!?!?!?!?


あまりにもあまりで「そんなにいきなりバルボッサの娘になれるなら私だってバルボッサの娘になりたかった」とかよくわからないことまで考えてしまった。バルボッサのことそこまで好きなつもりはなかったのに。あとで元気があれば夢小説探そうと思う。書く元気はわく気がしない。


バルボッサが「あっこれもしかして俺の娘では……?」みたいな顔をした瞬間からもう嫌な予感しかしなかった。大体映画で途中から現れるなり発覚するなりする父親ってろくな目にあわない。頼むからどうか、どうかと、半ば祈るような気持ちで見ていたけれど、とっくの昔に完成している映画に祈りが届くわけもなく、


バルボッサが死んだ。

それも、今作ぽっと出の娘をかばって、やっぱり今作ぽっと出の悪役を道連れにして。



は〜〜〜〜〜〜あ〜〜〜〜〜…………。



私は、バルボッサにそんな死に方をしてほしくなかった。

キャプテン・バルボッサは、うら若い男女の清らかな愛や恋を鼻で笑って、交渉の場で相手の揚げ足をとって、誰であろうと躊躇いなく殺したり引き渡したりできるような、残虐な海賊だ。

キャプテン・バルボッサは、娘をかばって死んだりしない。

ぽっと出の娘に簡単に心動かされたりしない。



そうあってほしかったのに!


死んだ!


死んでしまった!



もうこれからまた何かの間違いでうっかりまたバルボッサが生き返っても、それは「娘をかばってなけなしの情を見せて死んだバルボッサ」でしかない。つらい。



その上で、



この「バルボッサの解釈がどうも制作側とあわないっぽい」以上につらく悔しかったのが、

「こうやって殺せばみんなつらくなって泣くでしょ?」

みたいな「意図」を感じてしまったこと。



もーーーーーさーーーーー。

こういう「舐め」みたいのを他にもいくつか感じたのも悔しさの原因だったと思う。
人気キャラをほんのちょっとだけ出したり、人気キャラの身内(バルボッサの娘含み)を出してみたり。そういう伏線の貼り方やら演出やらが雑だったり。娘云々のくだりだってやるならもっとどうにかやれただろ。

過去作人気キャラは出せばいいってもんじゃ、ない。

その点で、新規キャラ大勢で頑張った四作目はえらかったんだな……と想いを馳せてしまうなどもした。五作目を見ている最中に。私の趣味にあわなかっただけなんだよね。今までごめんね。



最後に、

バルボッサは、「自分が親であること」が娘にバレてしまうのを何より恐れて、ジャック・スパロウ(作中最も信用してはいけない人物)の取り引きにのりかけるまでする。

なのに、バルボッサには不可抗力の演出で、死ぬときにあっさり、娘にばれてしまう。



そこは!!!!!!!

バラさず殺して真実はジャックだけが胸のうちに秘めるとこか「もしかして」のにおわしぐらいにしとくとこじゃないの!?!?!?!?




本当にどこまでもどこまでもあわない映画だった。


大好きなシリーズの新作を見たのだと認めたくない。

もういやだ。




終わり。